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DTM初心者講座

4.ベロシティとは?

自然な演奏を作る

前回の拍子とビートで、簡単なリズムは理解出来たと思います。今回は音楽理論は一旦置いて、打ち込む時に役に立つ知識をみていきましょう。

DAWを起動しピアノロールを開けてみましょう。

ノート

打ち込んだ箇所は色が変わり、MIDIデータ(「2.DAWとシーケンサーとは?」で解説)が入力されます。それら一つ一つをDTMではノートという名前で呼びます。

今まではこのノートを特に何もいじらず均等に打ち込んでいました。しかしそれでは機械的な音になるんです。同じタイミングで同じ強さで叩いてる為、人間の演奏とは大きくかけ離れてしまいます。テクノではあえて使用する事もありますが、ポップスやロックではこのままだとあまり良くありません。

そこで登場するのが、今回のベロシティです。(ロケーション・デュレーションは次回)

ベロシティ

ベロシティ

ベロシティは音の強弱をつけるものです。SONAR X1シリーズの場合、上画像の下にある一本の線で表現されており、0~127までの値が存在します。0に近づく程弱く127に近づく程音が強くなります。

スマートツール

スマートツールにしている場合(画像★マーク)、ノートの上部分にポインターをもっていくと自動的にペンのマーク(Draw)に代わります。これを上下させる事により、音の強さ、つまりベロシティを変更する事が出来ます。

(ノートをダブルクリックで「ノートのプロパティ」が開きます。ベロシティに加え、次ページで説明するデュレーション、ロケーションも数字で打ち込む事が出来るので便利です。)

ノートのプロパティ

ベロシティをいじる事により、アクセントを何処に置くかを決め、曲に合わせたノリを作れます。

ベロシティを感じてみよう

例えば、最初の画像はハイハットを拍の頭にアクセントを置いて作ったものです。

実際に聴いて感じてみて下さい。(2小節まではバスドラムとスネアも入れて、3小節目からは分かりやすくハイハットのみにしています)

次は拍の裏にアクセントを置いた場合。

ベロシティ拍裏

(バスドラとスネアのベロシティは拍の頭にアクセントをおいた時と全く同じです)

拍の頭にアクセントを置いた時よりも、後ろにきている事が分かるでしょうか。

次は様々な場所にアクセントをおいた場合です。

様々なアクセント

このように曲に合わせベロシティを変えてあげる事で、ノリを変化させたり、人間が演奏したかのような自然なリズムへと変化させる事ができます。

ハイハットのコツは、強い部分と弱い部分で60~70くらいの開きがあると、それらしくなります。例えば上記の拍の頭にアクセントを置いた時のベロシティは、一つ目の16分音符が115、二つ目が45、三つ目が65、四つ目が45としています。

もちろんハイハットだけでなく、スネアやバスドラもベロシティを変化させて、様々な強弱をつけてみましょう。スネアやバスドラに関してはあまり強弱をつけすぎると、ビートやリズムが乗りにくくなる為、ほぼ均等くらいにしましょう。連続した時や、ウラの拍に当たる時、強弱を少しつけるくらいが良いでしょう。

まとめ

まとめ


・DTMにはベロシティというものが存在する。

・ベロシティの値を変える事で強弱をつけ、ノリを作ったり、人間が演奏したかのような自然な演奏に近づける事が出来る。

・どれくらい強弱の差をつければいいか分からない場合は、ハイハット60~70くらい差をつけてみる。

・バスドラ・スネアは控えめに。

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