音楽理論は耳コピ予想範囲を狭くできる
ドラムの耳コピが終わったら、次にメロディとコード楽器の耳コピを進めていきましょう。ドラムの項でも書いている通り、耳コピはやるかやらないかだけです。聴き取るのが得意な人不得意な人はいるかもしれませんが、繰り返す事である程度誰でも可能なものです。
ただ予備知識を持っているか持っていないかでスピードは圧倒的に変わります。「聴いた5分後に耳コピが出来るギタリスト」「初聴で一緒に弾きだすベーシスト」こんな人たちを見た事ありませんか?
その人達も特別凄い才能や予知能力がある訳でもないんです。ほとんどの人は予備知識を持っているだけ。予備知識を持つことにより楽曲で使われる音を予想できます。つまり耳コピの範囲を狭められるんです。範囲を狭めたらあとは繰り返し聴くのみ。ここはもう慣れです。
このホームページをご覧になっている方なら、その予備知識、つまり音楽理論はすでに身についています。それらを駆使して耳コピを楽しみましょう。
KEY(調)を知ろう
音楽理論の項と重複しますが、簡単におさらいしましょう。ボーカルメロディ、ピアノ、ギター、ベース全ての楽器に共通するものはKEY(調)です。(調についての詳しい解説は、16日目 長調・短調・音階、17日目 調の法則)
調を最初に知る事で、使用しているコード、どの音階でメロディが作られているか分かります。(25日目 メロディとコード、41 作曲の方法とコツ)
ボーカルのメロディを耳コピしよう
まず好きな曲のボーカルメロディ、もしくはメロディ楽器(ピアノなど)を何小節か耳コピして下さい。ドラムの時と同様DAWに貼り付けてコピーします。
使用する音源はピアノ音源、もしくはベルを利用するのが一般的です。3~4小節耳コピしたら順番に音名にしてみましょう。
(例)
上図なら、始めの音がドでC。以降E、D、E、D、G、F、A、Eと移動しています。
KEYを見つけてコードを予想しよう
「C、D、E、F、G、A」を使ったメロディ。ということはかなりの確立でKEYは「C」か「Am」ですね。
ここで、曲の最後はKEYの音で終わる確立が高い法則を利用しましょう。「C」と「Am」を一緒に弾いてみて違和感ない方がほぼKEYです。
KEYが分かれば楽曲のダイアトニックコードも分かります。仮にCだった場合「C、Dm、Em、F、G、Am、Bm(-5)」です。つまりこの曲では、この7つのコードが使用されている可能性が高いですね。
調がCと分かるだけで、ギターもベースも他の楽器も「C、Dm、Em、F、G、Am、Bm(-5)」のコードを多く使っていること、そして「C、D、E、F、G、A、B」の長音階の中からメロディを作っているという事まで分かるんです。(もちろん100%ではありません)
これらを踏まえておくと、以降のボーカルメロディやベース・ギターのコピーも簡単になります。もし耳コピをする場合は最初にKEYを知って、ある程度範囲を狭めてからコピーしましょう。