前回、ドラム耳コピの方法とコツ1で耳コピに対するハードルは下がったと思います。バスドラ、スネア、ハイハット、タムと分けましたが、基本的には全てバスドラと同じです。
何度も何度も聴く、もしくは聴きやすくするの2パターンしかありません。もう自分の力だけで出来る方は読み飛ばしても大丈夫です。
耳コピ2
耳コピは慣れてくると、ほぼ同時に出来るようになりますが、慣れない内は一つ一つパーツ毎にやっていきます。その時おすすめなのが、バスドラの後にスネア、スネアの後にタムをやることです。
バスドラとスネアで全体の大きなリズムを形成しているので、その2つを先にコピーしてしまう方が、全体像が見えやすくなるからです。
タムが終われば金物と言われるシンバルにいきます。最初にクラッシュやサイドのシンバルなど目立つ音をコピーし、
最後にハイハットのオープンとクローズをやれば分かりやすいでしょう。この辺は自分に合ったやり方を試してみましょう。
スネアの耳コピ
スネアはドラムの中でも一番聴きやすい音です。特に説明やコツはありません。とにかくループ再生して聴く事。1小節だけならなんとかなると思います。
もし分かりにくければDAWや楽器で、スネアの音だけをもう一度よく聴き、スネアがどういう音なのかを口で表すとよいでしょう。私の場合は、スネアは「タン!」と跳ねてるように聴こえるので、「タン!」を探すように聴く事で見つける事が出来ます。
あとはたくさんの楽譜を見て、スネアの基本的な使い方やパターンを覚えると、ある程度予測がつけられます。8ビートなら偶数拍の表に比較的多いです。
フィルイン部分も口で言えるくらい聴きこむ事です。「タタタタタン!」でも「タタンタン!」でもいいので、口で覚え実際に打ち込んでみる(叩いてみる)事です。自分がイメージした通りに音が出ていればそのリズムで正解です。
これをフィルイン毎にやっていきす。膨大な量に感じるかもしれませんが、最初が出来ればパターンの応用なのですぐに出来るようになります。
補足
以前学習したベロシティですが、ベロシティも含めて耳コピするのは少々難しいと思います。今は出来る範囲にとどめておきましょう。まずは何の音か分かる事が大事です。
もしベロシティも含めてコピー出来そうなら一緒にやってみて下さい。そこまで出来ればドラムの耳コピはほぼ完ぺきです。
タムの耳コピ
続いてタムの耳コピです。大抵のドラマーは、タムを正確に耳コピすることはありません。バスドラとスネアでリズムをキープしたら後は感覚の部分が多くなるからです。
コピーする場合は、まず音の高低を覚える事。基本的にドラムセットはスネア→ハイタム(左側)→(ロータム(右側))→フロアタムと左の高い音から右の低い音へと並べられています。
その音の変わりようを感覚で掴むようにしましょう。「タカタカトコトコドン」と聴こえれば、左からスネア→ハイタム→フロアと2回ずつタム回しかな?となんとなく分かってきます。
最初の内は「タカタカタカタカ」と全部スネアに聴こえるかもしれませんが、楽譜と何回も見比べてみる事で精度は上がってくる筈です。ドラムの教則ビデオなんかを見て視覚的に覚えるのもよいですね。
シンバル・ハイハットの耳コピ
最後に金物の耳コピです。まず一番聴き取りやすいシンバルからやりましょう。シンバルはスネアと同じくらい聴きやすい音なので、比較的簡単だと思います。
覚えておく事としては、小節の頭、尚且つ展開した時に使用頻度が高いことです。曲の始まり部分や、AメロからBメロに移った時などですね。
シンバルが終われば最後はハイハットです。ハイハットもパターンとして、「チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ、チッ」と1小節に8回、「チチチチチチチチチチチチチチチチ」と1小節に16回、「(ン)チ(ン)チ(ン)チ(ン)チ」と裏にくる事が比較的多いです。
正確に聴きとれば間が一つ抜けていたり、「チッ、チチ」と連続で入っていたり、少し厄介なのですが、基本リズムは上記のように形成されています。
それを知った上でコピーすると比較的スムーズでしょう。後はバスドラの時と逆で、EQの低音域をカットしてあげます。
(1~4を下げる。まだ聴こえにくければ5~6を上げてブースト。(分かりやすくするため極端に上げ下げしていますが、本来ここまではしません)
これでかなりハイハットが聴こえるようになると思います。ある程度分かるようになったら「クローズ」と「オープン」も聞き分けられるようになりましょう。では次はドラムの耳コピ練習実践編です。