定番コード進行
今回はコード進行のパターンを紹介します。音楽理論のページを学習すれば、好きな進行を考え曲作り出来ると思いますので必要性はありませんが、一度見ておいても損はないでしょう。
定番コード進行は様々なミュージシャンが頭を悩ませ、作り出し、時代を越えて使われているものですので、何かしらのヒントになる筈です。
(Cダイアトニックコード)
王道進行
「Ⅳ△7→Ⅴ7→Ⅲm7→Ⅵm」(ハ長調の場合「F△7→G7→Em7→Am」)
日本人がとっても好きなコード進行の一つで、主にJ-POPのサビで使用する事が多いです。サブドミナントから始まる事により勢いをつけ、G7のドミナントをⅠで解決せずⅢに行く事で、切なさを演出できるので、日本人が好きになるのも頷けると思います。
バラードやアニソンまで多種に渡る楽曲で使用可能です。セブンス部分はトライアドにしても、代理コードにしてもいいでしょう。この流れを汲めば王道進行であると定義づける人と、反対する人がいますが、コード進行において定義はあまり意味がないので、効果だけを感じとって下さい。
4-5-3-6(ヨンゴーサンロク)という言い方もあります。
カノン進行
「Ⅰ→V→Ⅵm→Ⅲm→Ⅳ→Ⅰ→Ⅳ→Ⅴ」(C→G→Am→Em→F→C→F→G)
カノン進行も日本人が大好きな進行で、ほぼ王道のコード進行と言ってよいでしょう。この進行は安定感があるので、作曲をする上でも非常に使用しやすく、作曲初心者にとって便利なコード進行です。
Ⅰ→Ⅲmまで少しずつ暗くなりますが、Ⅳから明るくなるので流れが作りやすいと思います。J-POPの名曲と呼ばれるコード進行でよく使用されています。
純情コード進行
(C→G/B→Am→Em/G→F→C/E→Dm→G)
「亀田音楽専門学校」というテレビ番組で亀田誠治さんが名づけていたコード進行です。この純情コード進行はカノン進行を少しアレンジした形で、ルート音が例C→B→A→Gのように1音ずつ下がっていく進行をします。
これにより楽曲の流れがスムーズになる事、そして、心を鷲づかみにする切なさや純情を演出する事が出来るので日本人にはぴったりのコード進行と言われています。
番組でも楽曲を紹介していましたが、
AKB48の「恋するフォーチュンクッキー」
松任谷由美「守ってあげたい」
光GENJI「勇気100%」
など様々な曲で使用されています。
1-6-2-5(イチロクニーゴー)
「Ⅰ→Ⅵm→Ⅱm→Ⅴ7」(C→Am→Dm→G7)
そのままですね。循環コードと呼ばれるものの一つです。循環コードの定義は少しややこしいのですが、このように1セットひとまわりで元に帰り、又繰り返すものという認識で大丈夫です。
例は長調ですが、短調でも構いませんし代理コードにして数字は変わってもイチロクニーゴーと考えます。1645(イチロクヨンゴー)なんてのもありますが、Ⅱの代理コードをスリーコードに変えただけですね。
1-6-2-5は調性がはっきりしているので使用しやすいです。よく見ると最後がツーファイブになっているのもミソで、ジャズでも使用しやすいコード進行です。
他にも逆循環進行と呼ばれるもの、小室哲哉さんが多用する事から小室進行とも呼ばれるもの、スパニッシュ進行など、進行方法はたくさんありますが、これら名称は特に覚える必要はありません。
それよりも楽譜をたくさん見たり、コピーしてみて下さい。そして同時に、調に対してどんなコード進行が使われているのか、ⅠーⅣーⅤなど度数表記で考えるクセをつけると、味もコピーでき成長が早いです。
コード進行に著作権はありませんので、たくさん吸収して自分のアウトプットに繋げていきましょう。