フィルイン
前回8ビートのパターンで触れたフィルインを今回は見ていきましょう。
フィルインとは、別名オカズと呼ばれるもので、パターン化されたリズムの区切りに使用したり、曲を盛り上げる為に味付けするものです。
2小節目の終わりや4小節目の終わりに使用される事が多く、実際の演奏ではドラム奏者のセンスが見えるポイントとなります。特にAメロからBメロに向かう時や、サビに変わる時に使用する事で曲に動きを出します。
例えば3,4拍目表にバスドラ、裏にスネアを入れてみます。
これを今までの8ビートリズムの4小節目に持ってくると、
メリハリがついたのを感じたでしょうか?もちろん4小節目ではなく、2小節目に持ってきてもよいですし、スネアやバスドラだけでなくタムやシンバルも使います。もっと派手なものにしてもかまいません。
ベースとの兼ね合いもありますが、ここは味付けしたい!もっと盛り上げたい!と思ったらフィルインを使ってみましょう。
フィルインのパターン
フィルインは各々のセンスですが、ある程度パターンというものが存在します。例えば上に挙げたフィルインは、区切りというよりリズム感を少しだけ増したい時に効果的です。
フィルインのパターン2
2小節目にフィルインを入れました。このパターンは区切りの時、より効果的です。16分音符を使用し細かくする事によって、区切りを強調しています。
ハイハットは鳴らし続けてもかまいませんが、人間が演奏する場合、スネアを2回連続で叩く時には両手を使用するので、ハイハットを叩くのが不可能になります。ですからあえてハイハットは刻んでいません。
DTMは人間が不可能な演奏を可能にするものでもあるので、あえてハイハットを刻むという打ちこみもOKです。人間の演奏らしくしたければハイハットをなくしましょう。
ベロシティについては8ビートのリズム部分とほぼ同じです。4拍目の16分スネアは少し弱めに、次は強めにして、メリハリをつけるとカッコよくなりますが、自分の表現したい音に合わせる事が一番です。
フィルインのパターン3
1拍目の裏から16分スネアを連打しています。特に曲を盛り上げたい時に使えます。
その他のフィルイン
他にも、タム回しといって、タムを高い音から低い音へ降りていくもの、シンバルを使用するもの、休符を使ってみる等様々なパターンがあります。
自分の感性でフィルインを作ってみましょう。
宿題
まとめ
8ビートの基本リズムと同様に、好きなアーティストの曲の「フィルイン部分」を打ち込んでみましょう。
それがどういった効果を狙ったものか、何処でどんな音を使ってるか研究してみて下さい。