ベースの打ち込みとコツ
ベースの種類と役割を覚えた所で、今回は実際にベースを打ち込んでみましょう。ドラムの項でも述べた通り、DTMの打ち込みではベロシティ(音の強弱)・デュレーション(音の長さ)・ロケーション(発音タイミング)が重要です。
ベースの場合は特にデュレーションに拘りましょう。少し変えるだけでもノリが大きく変わります。
ベースを打ち込んでみよう
ベース音源を呼び出しましょう。(解説画面はsonar x1 LEで行いますが、打ち込みのコツはどのDAWソフトでも共通です。)呼び出し方はドラムの時と同じです。sonar x1 LEでは「Cakewali Sound Center」が標準装備されていますので、
プラグインのinstrumentsから「Cakewali Sound Center」を左の「トラックビューに」ドラッグ、または右上の「Synth」から、
「プラグインシンセ」を選ぶと、「Cakewali Sound Center」が現れます。
ここから「Bass」で好みのものを選びましょう。
とりあえず「エレキベース」の「fingered」あたりが良いでしょう。すでに違うベース音源がある場合は、そちらでもかまいません。
C3の「ド」に8分音符を打ち込みましょう。打ち込み方もドラムの時と同じです。
ダブルクリック、もしくはMIDIキーボードを使用して、そのまま2小節分ドを打ち込んで下さい。
これでドを2小節打ち込む事が出来ました。
ただこのままでは、ベロシティもロケーションもデュレーションも全て一定でなんだか平凡です。ですのでそれらに変化を加えてあげましょう。
ノートをダブルクリックしノートのプロパティを開けます。1つ目の8分でベロシティを「100」、タイムのロケーションは「1:01:000」ジャスト、デュレーションを「170~175」あたりに設定し、(4分音符あたりのティック数480設定です。ティックやノートのプロパティが分からない方はロケーション・デュレーションとは?を復習しましょう)
2つ目の8分を、ロケーション「1:01:255」ベロシティ「90」デュレーションは「175」にしてみましょう。
2拍目以降も同じ発音タイミング・強弱・長さで2小節分作ってみて下さい。
変更前と比べ、変更後にはノリやビートが生まれ、人間の演奏らしくなっています。ベース音のみで、今はドしか打ち込んでいないので分かりにくいかもしれませんが、ここにドラムが混ざったり、曲になると大きく変わります。
ドラムを加えて聴き比べてみよう
ベース+ドラム(値変更前)
ベース+ドラム(ベロシティ・ロケーション・デュレーション変更後)
もちろんそれぞれの値は決められたものではありません。自分が作りたいノリやリズムによって臨機応変に変えていく必要があります。こればかりは何度も聴き比べて、感覚を知る事が近道だと思います。
まとめ
まとめ
・ベースもベロシティを意識する。但し、一般的な奏法はドラム程強弱はない。
・ベースではデュレーションが大事。変える事で驚く程違いが出る。