DTM最後の拠り所 ~作曲初心者入門講座~

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17.調の法則

      2015/08/12

長調の法則

長調・短調・音階を見たところで、今回は調を更に掘り下げてみましょう。

前回、下図のようにハ長調からト長調、二長調と調の変化を記しました。しかしこれを一々順番に覚えるのは相当大変です。

長調

実はこれはある法則によって調が変わっていってるのです。それが完全5度というもの。

度については少し長くなるので今後解説しますが、例えばハ長調の場合ドレミファソラシが音階で、ドが主音でした。この主音から5番目の音、つまりソが次の主音となります(ドを1と数えます)

という事はハ長調の次の調は「ソが主音」のト長調となります。次の調の主音は、ソから数えて5番目の音のレ。なので二長調と導き出す事ができます。

このように、ある調から完全5度上の音を主音とした調を属調と言います。ハ長調の属調はト長調、ト長調の属調は二長調と5度上の法則になっています。

こちらは♯が増えていく場合の法則ですが、♭の場合は完全5度下の音になります。ドから下へ下がると「ドシラソファ」と、5番目の音はファです。ですからファの音を主音とした調、つまりヘ長調と分かります。このように、ある調から完全5度下の音を主音とした調を下属調といいます。

♯の場合は完全5度上の調に、♭の場合は完全5度下の調になると考えます。

♯と♭が付く音階もすぐに導き出せる

でも今のままですと、主音と調は分かったけど、その調のどの音に♯や♭の付く音までは分かりません。ハ長調は「ドレミファソラシド」と単純ですが、他の調の長音階は♯や♭が付くので少し厄介です。「ト長調は主音がソだから、全全半全全全半で・・・ソラシドレミファ♯ソ・・・」と、「ファ」に♯が付く事は導きだせますが、少し面倒です。

これも簡単に分かる方法があります。

実は元となる調の長音階4音目が半音上がっているんです。ハ長調はドレミファソラシドなので、ファが4音目。ですからファに♯が付き5音目ソが主音となるト長調になりました。

ト長調は「ソラシドレミファ♯」なので、4音目のドに♯が付き、5音目のレが主音になる。よって、二長調という事が分かります。全てこの関係になっているんですね。

♭の場合は7音目が下がり4音目が主音(5度下なので)となるだけです。ハ長調の長音階「ドレミファソラシ」では、シに♭が付き、ファが主音でへ長調となります。

ですから「ハ長調はドレミファソラシの長音階を使う。主音がド」という事さえ覚えてしまえば、後は覚えなくても、すぐに属調や下属調への転調が可能で、音階の並びも導き出す事ができるんです。

これでも時間がかかるかもしれませんが、作曲をしたりキーボードの音階練習をしていると、なんだかんだ勝手に覚えてしまいます。

調の本来の考え方

混乱する為、今まであえて逆の角度から書きましたが、ここで調の本来の考え方を書きます。まずドレミファソラシドという音階があり、全全半全全全半となっている。これらはハ長調です。基本です。

でもファの音だけ半音高くしたいと考えます。このままファを半音高くしてドレミファ♯ソラシとすると、全全全半全全半と長音階が崩れてしまい長調ではなくなる。

なので、ソを主音にして、全全半全全全半を保つようにする。そうする事で長音階が維持できます。これが本来の調の考え方です。

これで12個全ての調が分かりました。でも、調には長調と短調がありましたよね。短調の場合は一体どうなるのでしょうか。

短調の法則

長調と短調はもちろん違うものですが、実はある共通点があります。ハ長調のドレミファソラシの第6音目ラに注目しましょう。実はこのラから白鍵を順に弾いていくと、ラシドレミファソラと前回学習した「全半全全半全全」の短音階になっており、ラを主音としたイ短調になっている事が分かります。

♯が一つのト長調「ソラシドレミファ♯」を見てみましょう。6音目のミから弾き始めると「ミファ♯ソラシドレミ」で、同じく「全半全全半全全」の短音階となりホ短調と分かります。(正確にはこの全半全全半全全の音階は自然的短音階といい、英語でナチュラルマイナースケールというものです。改めて解説しますが短音階は大きく分けて3種類存在します。今はこれだけ覚えておきましょう)

もちろん主音が違い調も長調と短調と異なるので、響き雰囲気は違いますが、使用している音は一緒なんです。

このような長調と短調の関係は平行調と呼ばれており、それぞれを平行長調平行短調と呼びます。

調号

ですから上手の調は、ト長調、平行短調でホ短調と言い表せます。

五度圏

これらの関係は五度圏を見れば分かりやすく、より理解が深まります。

五度圏

 

上図は五度圏と呼ばれるもので、ある長調から完全5度ずつ時計周りに進行していき円になったものです。つまりこの図を見れば転調+対応する平行短調も分かるという事です。

まとめ

・主音から完全5度上の音を主音とした調を属調と言う。

・主音から完全5度下の音を主音とした調を下属調と言う。

・元々の長音階の4音目が半音上がり、5音目を主音とすると属調に転調する。(♯が増える)

・元々の長音階の7音目が半音下がり、4音目を主音とすると下属調に転調する。(♭が増える)

・ある長調の音階の6音目から弾き始めると全半全全半全全となり短音階=短調になる。

・それら長調と短調の関係を平行調という。

・五度圏を見れば分かりやすい。


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