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作曲方法とコツ

41.作曲の方法とコツ

作曲方法

ここで一度作曲方法をまとめてみましょう。まずは鼻歌でメロディを作るか、コード進行を作るかどちらかを選択して下さい。

メロディ先行の場合

1、メロディを作ります。

鼻歌でも、ピアノやMIDI鍵盤で弾いてもかまいません。歌もののポップスやロックでは、AメローBメローサビー(Cメロ)ーサビーエンディングのように大きいブロックが存在します。

起承転結のように、導入はゆっくり、サビで一番盛り上がり、エンディングで結末という流れがあります。いきなり全てを作ろうとすると必ず行き詰るので、まずはAメロ、もしくはサビを作ってみましょう。

ブロック単位でメロディを作ってみて下さい。コツは反復を利用する事です。メロディというのは無茶苦茶に並ぶ訳ではありません。2小節もしくは4小節のメロディがひとかたまり(モチーフ)となっており、その先はそのモチーフを繰り返したり、リズムを少し変えたりとアレンジする事により流れていきます。

そうしてAメロ(サビ)の1ブロックを作り、その要領を発展させ全ブロックを作っていきます。気をつけたいのは、ブロック事に少し雰囲気を変える事です。変えすぎると違和感が出るので、気をつけましょう。

2、調(KEY)を見つける

作り出したメロディが何の音階を使っているのか探り、調を見つけましょう。作ったメロディは何らかの調に自然と属されている筈です。

もちろん最初から調を決めておいて、その中でメロディを作る方法でもかまいません。鼻歌やピアノでメロディを作った場合、作曲に慣れていない方は使用しにくい音が混じってしまう可能性が大きいです。

ですから初心者の内は、ハ長調「ドレミファソラシ」の白鍵のみでメロディを作る、と決めておくと取り掛かりやすいでしょう。

3、コードを決める

調が分かったら今度はコードを決めていきます。調のダイアトニックコードから合いそうなコードを選びましょう

ディグリーネーム

(C=ハ長調のダイアトニックコード)

ギターやピアノで弾きながら歌ってみるか、DAWに打ち込んでコード進行を考えていきます。スリーコードだけでメロディと合うなら無理に代理コードを使用しなくてもよいです。スリーコードだけでも良い曲はたくさんあります。

セブンスも慣れてきてからでよいでしょう。

コード進行はカデンツを見ながらトニック、サブドミナント、ドミナントを意識して気持ちのよいコード進行を作りましょう。

コード先行の場合

1、お気に入りのコードを見つける

色んなコードを弾いてみて、好みだなと思えるコードを一つ見つけて下さい。すごく扱いにくいコードが好みの場合、後々面倒なので、最初は各音のメジャーかマイナー、セブンスくらいに留めておくとよいです。

気に入ったコードが見つかったら、そのコードを主和音(Ⅰ)にして調を決めましょう。

2、ダイアトニックからコード進行を作る

調が決まったらダイアトニックコードからコード進行を作りましょう。仮に気に入ったコードがCなら「C=ハ長調」のダイアトニックコードですね。

まだメロディがない分、メロディ先行の時に比べてコード進行の自由度は高いと思います。こちらもカデンツを意識して、最初はスリーコードくらいで、慣れてくれば代理コードやセブンス、ドミナントモーションなども加えてみるとより幅が広がります。

次回よく使用されるコード進行について触れるので、合わせてご覧下さい。

3、メロディを作る

コード進行が決まったら、メロディを作っていきます。音楽理論のページでも学習した通り、基本はコードの構成音からメロディを作っていきます。

Cのコードの場合、ドミソの音ですね。もちろん、それ以外の音も使用してかまいません。

経過音

一般的にコードの構成音でない非和声音は、上図のようにドレミ、もしくはミレドと構成音の間を上行もしくは下行する経過音(けいかおん)と呼ぶものを使用したり、

刺繍音

(コードC)

構成音の1つの音を中心として上下にいき、戻ってくる刺繍音(ししゅうおん)を使用したり、

倚音(いおん)

構成音の2度上の倚音(いおん)が使用されます。その他、逸音(いつおん)や先取音(せんしゅおん)・掛留音(けいりゅうおん)等がありますが、この辺りは意識すると難しいので、メロディとコードが気持ち悪い響きにならなければなんでもかまいません。

アボイドノートだけ気をつけてメロディを作っていきましょう。

-作曲方法とコツ

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