DTMの手順
音楽理論を学んだ所で今回から実践編に入りたいと思います。音楽を制作する時、ある程度手順のようなものがあります。
1、コードやメロディを考える作曲部門
今までの音楽理論が生きる部門です。感覚や音楽理論を駆使しコードとメロディを作ります。コードが先でもメロディが先でも構いません(詳しくは25.メロディーとコード)。ギターや鍵盤楽器で弾き語り感覚で作曲していきます。
楽器が弾けない場合は1日目春の小川のように、コードを打ち込んでメロディを作るか、鼻歌に合うコードを探して制作してみましょう。
歌物ではこの部分が核になると言っても過言ではありません。コードとメロディが適当で陳腐なものでも、次のアレンジで誤魔化す事は出来ますが、名曲と呼ばれるものは、コードとメロディだけを聴いても心地の良い秀逸なものが多いです。
といっても初心者がここで拘りすぎると、いつまでたっても次に進めずDTM自体が楽しめなくなる可能性があるので最初はほどほどに。でもここが一番大事という意識で作曲しましょう。
作曲が終わったらコードとメロディを一旦DAWソフトに録音しましょう。MIDIで打ち込んでもよいですし、オーディオで録音しても構いません。
この段階では仮録音=デモですので、そこまで神経質になる必要はありません。この項では主にこの作曲部門について触れます。
2、様々な楽器を加える編曲(アレンジ)
コードとメロディを作り、DAWソフトに録音をすませたら次にアレンジです。ギターやピアノ・ドラム・ベース・ストリングス等、入れたい楽器、合う楽器を考え打ち込んでいきます。
ギターやピアノのボイシング、リズム、テンポの設定も、全て編曲でやるのが一般的です。
3、レコーディング
歌やギターなど弾ける楽器はオーディオで録音しましょう。
4、ミックスダウン・マスタリング
レコーディングが終われば全て終了ではありません。次はミックスダウンと呼ばれる作業に入ります。各楽器の音のバランスを整える、左右にパンを振り分ける、エフェクトで音作りをする、など作った曲をより聴きやすくする作業です。。
今までの講座では一切ミキシングをしていない音だったので、度々聴き辛いものがあったと思いますが、これをしっかりする事で、音に一気にまとまりが出来ます。
この作業もとても奥が深いものなので、別の項で掘り下げたいと思います。ミックスダウンはDTMの醍醐味といえるかもしれません。
DTMは主にこの4つの手順で進んでいきます。