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音楽理論

30.強進行とは

強進行

音の進行には大きく分けて2種類の進行が存在します。

それが強進行と弱進行です。

強進行とは、音と音の繋がりが強く自然で、最もスムーズな進行の事を言います。具体的には、ある音から4度上(5度下)の音への進行が強進行です。

前回学習したドミナントモーションも(Ⅴ→Ⅰへの進行)、「G」の音から4度上の「C」へと進行しています。これも強進行で、繋がりがとても強く自然な進行と言えます。

ⅠーⅣのトニックからサブドミナントへ行く進行も強進行です。4度上(5度下)の進行は強進行と覚えておけばよいでしょう。

この強進行を意識する事で曲になめらかさや自然さを与えてくれます。もちろん強進行のみでコードを進行させなければいけない訳ではありませんが、例えばSD-Dへと進行させたい時、普通ならⅣ-Ⅴと進行しますが、Ⅳに代理コードのⅡmを使用する事で、Ⅱm-Vと4度上の進行になり、コードの繋がりがスムーズになります。

Ⅳの方が曲に合っていると感じれば変えなくても良いですが、強進行を少し意識する事で音の運びがより自然になり、コード進行にまとまりが出来ます。

ツーファイブ

ちなみにこのⅡm-Ⅴへの進行はジャズやポップスでも頻繁に使われている進行でツーファイブと言います。Ⅱ(ツー)とV(ファイブ)ですね。

 

これら強進行はベースラインを作る時に重宝します。自然な進行となり、繋がりが作りやすくなるので意識してみましょう。

まとめ

・4度上(5度下)への進行を強進行と呼ぶ

・強進行を意識する事で自然な進行を作れる

・Ⅱm-Ⅴ(ツーファイブ)は使用頻度が高いので覚える

これから先

次回以降も音楽理論のページは続きます。

しかしDTMや音楽理論が初めての場合はここで一旦終了し、次の項に行きましょう。これ以降の音楽理論にも重要なものは登場しますが、現時点の知識だけでも曲を作る事は十分可能です。

そろそろ実践的に曲を作ってみたいと思いますので是非そうして下さい。次回以降は、より詳しくコードやメロディの関係を知りたい時にご覧下さい。

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