コード
コードという言葉を聞いた事があるでしょうか?ピアノ経験者の方なら和音と言った方が馴染みがあると思いますが、音と音を重ねて同時に鳴らしたものです。
歌のメロディや歌詞の上に「C」とか「F」と書いていますが、あれもコードの表記です。1日目の「春の小川」で、C→C→・・・と打ち込んでもらったのもそうですね。
何故コードが必要か
コードは曲の中で言う伴奏の部分に当たります。ドラムの上から歌だけ歌ってもなにか寂しいですよね?そこでピアノやギターやベースが伴奏を入れる事で曲が華やかになります。
その時、伴奏を担当する楽器たちはコードを元に演奏をしています。例えば、Cのコードはドミソの和音ですが、ギターがCのコードを弾いてるのに、ベースが全く合わない違う音を弾いたら気持ち悪く聴こえますし、ボーカルが合わない音を歌っていたらそれは外れたように聴こえます。
ですから各楽器は、このコード進行を元に演奏していく必要があります。イントロから曲のエンディングまで、このコードが進行していき1つの曲となっているんです。
コードの作り方
コードには大きく分けて「メジャー(M)」と「マイナー(m)」があります。
メジャーは明るく感じる響き、マイナーは暗く感じる響きです。
ギター経験者の方ならポジションは覚えているでしょうし、ピアノ経験者の方もコード名を知らないだけで、C=ドミソの和音と言えばずぐに理解出来ると思います。
でも覚えていなくても、すでに自分で作る事が出来るんです。それが前回の度数です。
メジャーコードというのは、「1度」+「長3度」+「5度」
マイナーコードというのは、「1度」+「短3度」+「5度」
で成り立っています。
これらは3つの音を重ねた3和音(トライアド)と呼ばれ、「1度の音」がコード名になります。
Cのメジャーコードは楽譜上では「C」又は「C△」と書きます。言葉にする時は「メジャー」を略し、Cと呼ぶことが多いです。
下図が「Cメジャーコード」です。「C、E、G」の和音。
下図がCのマイナーコード(Cm)です。「1度」+「短3度」+「5度」なので「C、E♭、G」の和音という事ですね。
根音(ルート)とは
コードの1度に当たる音を根音(ルート)と言います。そのコードの中心となっている音の事です。(Cメジャーの場合、ルートはCということです。)
※10日目「春の小川」の打ち込みは、ピアノで全音符のCのメジャーコードを鳴らしていました。その時、ベースはCの単音を打ち込んだのを覚えているでしょうか。
あれはルート弾きという奏法で、ルートのCを弾く事で安定感を与えていたんです。例えばギターや、ピアノが3度と5度しか弾いてなくても、ベースがルートのCを単音で弾いていれば、そのコードはCだという事が分かります。ベースはあまり和音を使わない楽器なので、このようにルート音を弾く事が比較的多くなります。
コードの作り方続き
では、Dのコードを見てみましょう。
Dは「D、F♯、A」の和音ですね。「D・F・A」ではありません。「D」の3度上は「F♯」、「D」の5度上は「A」です。
3度上の「F♯」を低くした和音、つまり「D・F・A」はDmになります。
ちなみに1度から半音4つ分で長3度、更に半音3つ分が完全5度なので、「D」から4つ数え「F♯」、次に3つ数えて「A」と出す方法もあります。これは全てに共通して導き出す方法です。マイナーの場合は逆で、半音3つ分が短3度、更に半音4つ分が5度です。
何故そうなるかは前回の度数の半音の数を見れば一目瞭然です。この理論を覚えてしてしまえばコード表をわざわざ見なくても、12の音全てのメジャーとマイナーコードをもう覚えたと一緒です。
DTMでコードを打ち込む場合、いちいち三度+五度と数えて打ち込むのは面倒なので、最終的にはギターであれ鍵盤であれポジションを覚える事になりますが、これも五度圏の時と同様、使っている内にいつのまにか覚えてしまいます。
それよりもコードを忘れた時にいつでも自分で導き出せる事の方が重要です。
これ以外にもセブンスコードやdimなどコードは色々ありますが、それは今後にします。メジャーとマイナーだけで作られてる曲もかなりあるので、後はパターンを覚えてしまえば、これだけでも作曲が可能となります。
まとめ
まとめ
・コードにはメジャー(M.△)とマイナー(m)がある。
・メジャーは明るく、マイナーは暗く
・メジャーのトライアド(3和音)は1度、長3度、5度
・マイナーのトライアドは、1度、短3度、5度
・コードの1度にあたる音をルートという